カーリースコラム

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2024/05/20

ERP2.0システム移行に伴うOBU(On-Board Unit) の導入について

こんにちは。東京センチュリーシンガポール、カーリースチームです。

今回は、導入が始まったERP2.0のOn-Board Unit(OBU)に関する記事です。車を運転される全ての方に関わってくる内容ですので、是非ご一読ください。

※ERPとはシンガポールの都市部の道路での交通渋滞を防ぐために1998年から政府により導入された電子道路課金システムです。日本では高速道路の「ETC」が広く普及していると思いますが、シンガポールでは高速道路に限らず、市街地の各所にこのERPが設置されており、通行料金を徴収します。

【目次】

(1) 現行のERPシステムからERP2.0システムへの移行に関して

(2)On-Board Unit(OBU) の設置

(3) OBUへの切り替え方法と時期に関して

(4) おわりに

(1) 現行のERPシステムからERP2.0システムへの移行に関して

現在のERPシステムは1998年以来使用されており、運用期間が終わるため新しいGNSS(Global Navigation Satellite System)ベースのERP 2.0システムに置き換えられます。

新しいERP 2.0システムへの移行の一環として、シンガポール登録の全車両は車載ユニット(IU)を新しい車載ユニット(OBU)に交換する必要があります。一旦交換すれば、移行は自動的に行われ、現在のERPと駐車料金の請求方法に違いはありません。IU Numberもそのまま移行されますので、月極利用のパーキングなどの更新や変更をする必要はありません。

ERP2.0では自動車とその他すべての車両には、アンテナ、タッチスクリーン・ディスプレイプレイ、プロセッシング・ユニットの3つからできています。ドライバーは、この3つのコンポーネントすべてを搭載することで、一連の機能を利用するか、タッチスクリーン・ディスプレイを搭載せず、互換性のある携帯電話のアプリケーションを通じて主要な情報を受け取るかを選択できます。二輪車の場合は、これら3つのコンポーネントは一体型OBUに統合されます。

OBU Brochure – English 

( 2 )On-Board Unit(OBU) の設置

On Board Unitの特徴として液晶の画面が運転席の窓に取り付けられます。安全のため、走行中は画面操作することはできないような設定になっています。

新システムでは、ERPと駐車料金に関する情報も表示されます。ERPの取引をオンラインで確認できるほか、支払い履歴をまとめた電子メールを受け取ることもできる。これは、従来の車載ユニット(IU)にはなかった機能です。また近隣の駐車場、スクールゾーン、シルバーゾーン、バスレーン、スピードカメラの位置などの交通安全情報をリアルタイムで表示されるようになります。き

また、カードを入れるプロセッシングユニット(Prosessing Unit)は助手席又は運転席の側面に付けられます。使用できるカードはNETS Motoring Card又はEZ-Link Motoring Cardとなっています。古いタイプのCash Card(チップ入りの物)は使用できませんのでご注意下さい。

(3)OBUへの切り替え方法と時期に関して

2024年5月1日以降に登録されている新車に関してはすでにOBUが搭載されています。既存の車両に関しては、LTAから郵送またはメール、SMSで順次交換の通知が届きます。通知が届いた場合は、指定された取り付け期間内に(2か月間)OBU取り付け業者交換すれば、OBUと取り付けは無料となります。期間を超えた場合は70SGDかかります。(二輪車は35SGD)
OBUの設置にかかる所要時間は4時間程度とのことですが場合によってはそれ以上かかる場合もあります。

OBU設置後は One Motoring Digital Servicesにて、OBUの管理、履歴の確認、OBU保障の詳細の確認をすることができます。

(4)おわりに

2024年4月から始まったOBUへの移行、2024年7月現在、弊社のリース車両にも順次設置案内が届いており、2024年中に弊社のすべての車両にOBUが設置される見通しとなっております。弊社のリース車を現在ご利用いただいているお客様に関しては、サービスチームからお客様に連絡をして、弊社の方でお車をお預かりして交換作を完了させますので、お任せください。

より詳しい情報が必要な場合はLTA (Land Transport Authority)のWebサイトONE MOTORINGに記載がありますのでご参照ください。

https://onemotoring.lta.gov.sg/content/onemotoring/home/driving/ERP/erp-2-0.html

東京センチュリーシンガポール、カーリースチームでは車に関するお役立ち情報を定期的に発信しています。変化の早いシンガポールでは制度など変わることも多くあります。取り上げてほしい内容などありましたら、下記問い合わせまでご一報ください。

シンガポールでお車をご検討の方は是非東京センチュリーシンガポールまでご連絡ください。リースと購入の違いや、カーリースの内容に関するお問い合わせはもちろん、本コラムのようなお車に関するお役立ち情報もご提供させて頂きます。弊社では、法人様だけでなく個人様でも弊社カーリースはご利用可能ですので、お気軽にご相談ください。また経験豊富な日本人スタッフもおりますので、日本語でのサポートも可能となっております。

尚、シンガポールのルールは日々更新されています。本コラムは現段階(2024年7月)での情報としてご参照ください。

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