カーリースコラム

  • General

2024/01/12

【2024年版】シンガポールの車両価格事情(COEについて)

こんにちは。東京センチュリーシンガポール、カーリースチームです。

今回は第2弾となるシンガポールで車を使用する際に必ず知っておきたいCOEについてご紹介させて頂きます。3年前にもCOEについてのコラムをご紹介させていただきましたが、COE価格は日々変動しますので今回は2024年の最新トレンドを追記して、COEについてご紹介したいと思います。

【目次】

(1) シンガポールの車両価格事情

(2) COE (Certificate of Entitlement) とは?

(3) 仕組みは?

(4) COEのトレンド

(5) その他車両関わる各種維持費

(6) 最後に

(1) シンガポールの車両価格事情

COEについてご説明する前にまずはシンガポールの車両価格の構成についてご紹介させて頂きます。多くの方がシンガポールは物価の高い国という印象はお持ちだと思いますが、車両価格に関しては他の国と比較して、飛び抜けて高額です。

例えば、一般的な5人乗り乗用車である、MAZDA3 MILD HYBRID 1.5L 。

【車両価格】

  • 日本:約250万円
  • シンガポール:約1,770万円 (S$162,888)

※2024年1月現在

その差はなんと約7倍で、シンガポールの車両価格の高さが分かります。

この価格差を生みだすシンガポールの車両価格構成はどのようになっているのかを各項目に分解してみていきましょう。

  • COE(後ほど詳しくご紹介します)  : $65,010(Category A)
  • OMV(車両本体価格)        : $17,475
  • ARF(追加登録料:本体価格の100%)  : $17,475
  • Custom duty(関税:本体価格の20%) : $3,495
  • GST(消費税:本体価格+関税の9%) : $1,887
  • Registration fee (車両登録料) : $220
  • 輸送費やディ―ラー手数料 : $57,326

合計 :$162,888(約1,770万円)

※2024年1月現在

上記からお分かりいただけるようにシンガポールの車両価格は各種税金の積み重ねによって高額なものとなっています。

その中でも車両価格の約半分を占めるCOE(Certificate Of Entitlement)とは何かについてご紹介させて頂きます。

(2) COE (Certificate of Entitlement) とは?

COEとはシンガポールで公道を走行する車両に必要とされる車両権利証書のことです。これは1990年に当時のベルギーからシンガポール政府によってが導入された制度で、東京23区ほどの狭い国土のシンガポールで車の台数を管理し交通渋滞等の問題を防ぐことを目的としています。

(3) 仕組みは?

COEの取得には月に2回行われる入札(オークション)に参加する必要があります。このため、シンガポールでは「2週間に一度車両価格が変わる」という仕組みになっています。

COEの発行数は政府がコントロールしているため、需要と供給のバランスによりCOE価格は大幅に変わる可能性があります。最近では一回の入札で$40,000変動した入札もあります。

COEは車両の排気量や車種などに応じて4つのカテゴリーに分けられており、登録したい車種に応じて入札します。入札は、銀行のATM(個人の場合)またはインターネットバンキング(法人口座での所有の場合)で行うことができ、このCOEを落札することにより10年間公道を走行する権利が指定の車両に与えられます。

COEは10年間の期限がありますが期限の終了時には、①車両登録の抹消、または②COEを更新するかの2つの選択となります。更新する場合には各車両のカテゴリーに応じてPQPと呼ばれる過去3か月間のCOEの平均価格を支払うことで可能です。何らかの理由でCOEが残っているにも関わらず、登録を抹消する場合には、残りの期間に応じてCOEの返金を受け取ることが出来ます。

【COEのカテゴリーについて】

上述の通り、COEは車両の排気量や車種に応じて下記4つのカテゴリーに分けられており、この4つのカテゴリーから自分の登録したい車種に応じたCOEに入札します。

①CAT A: 乗用車1,600cc &97kW (130bhp)以下, ※電気自動車は 110kW(147bhp)以下

②CAT B: 乗用車1,600cc &97kW (130bhp)以上, ※電気自動車は 110kW(147bhp)以上

③CAT C: 商用車(バンやトラック)及びバス

④CATE: Open(どのカテゴリーにも使えるCOE)

【Reference】https://www.sgcarmart.com/main/index.php

この4つのカテゴリーから自分の登録したい車種に応じたCOEに入札します。

近年注目されているハイブリット車は排気量が1,600cc以下であっても、エンジン出力が130bhpまたはモーター出力が97kW以上の場合はCAT Bに分類されます。

(4) COEのトンド

価格がどのように変動しているか過去23年間のグラフを見てみましょう。

2002年から2024年までのCOE価格変動をグラフにしたものです。2019年のコロナ禍の約$30,000から2023年には過去最高額の$150,000と急激に高騰し、その差は4年でなんと5倍となりました。直近では高騰し過ぎた価格を抑えるため政府が発行枚数を調整しており、下降トレンドに入ってきているようにも見えます。

【Reference】https://coe.sgcharts.com/

(5) その他車両関わる各種維持費

車両購入後も日本と同じくシンガポールでも様々な維持費がかかってきます。

  • 車両保険料
  • メンテナンス費用
  • 道路税(Road Tax)
  • ガソリン代
  • 駐車場代等

(6) 最後に

以上、COEに関する最新情報でした。

シンガポールでお車を所有する場合、費用は勿論COEの取得~登録まで多くの手続きと時間を必要とします。弊社のカーリースサービスをご利用いただけば、このような煩雑な手続きは不要です。経験豊富な日本人スタッフが日本語でサポートさせていただきますので、お気軽にお問合せください!

なおシンガポールのルールは日々更新されています。本コラムは現段階(2024年1月)での情報としてご参照ください。

お問い合わせ

日本人スタッフが分かりやすく
丁寧にご案内いたします!

お問い合わせはこちら