2023/06/07
シンガポールのEV市場について
こんにちは。東京センチュリーシンガポール、カーリースチームです。
今回は電気自動車(EV)についてご紹介させて頂きます。
【アジェンダ】
1.はじめに
2.シンガポールのEV販売比率について
3.その背景
4.自動車購入時にシンガポールで受けることができる補助金について
5.今後の目標
6.最後に
1.はじめに
電気自動車(EV)とは・・・「Electric Vehicle」の略語です。バッテリーに溜まった電気を使ってモーターを駆動して走る車です。ガソリンを一切使わず電気で走るため環境に配慮された車として注目を集めています。電気は街中でよく見かける、この充電スタンドで車を充電することが可能です。スマートフォンのような感覚ですね!
2.世界と比較してシンガポールではどのくらいEVが販売されているのでしょうか。
シンガポールにおける新車販売に占めるEV比率 はおよそ12%(2022年)、2021年に比べて4%の増加傾向にあります。一方で日本はというと・・・およそ1%、シンガポールに比べるとまだまだ比率は低い状況です。ヨーロッパでは販売比率が20%超えの国が多く、特にノルウェーでは新車販売の90%をEVが占めています。
3.その背景を見ていきましょう。
普及が進んでいない背景として挙げられるのは、やはりインフラ設備が乏しいことです。現状ではシンガポールは3,600か所、日本では29,000か所に留まっています。イギリスでは新築住宅や建物に充電ステーションを設けることを義務化しており、日本でも義務化の方向で検討されているなど、多くの国で充電ステーションの拡大が推進されています。
4.自動車購入時にシンガポールではどのような補助を受けることができる?
EVを新規登録した車の所有者に対してARF45%の払戻金(上限は20,000ドル)やRoad tax最大34%の減額なども行っています。更にLTA(※1)は2021年7月にコンドミニアム等、充電スタンドの一部設置費用を補助することで、EV充電器の普及を促進する助成金制度も導入しています。
※1 Land Transport Authority・・・シンガポールの交通関係行政機関
5.今後の目標
2022年現在シンガポールには約853,000台(※2)の車が登録されています。そのうち約742,000台がガソリンやディーゼル車、111,000台がカーボンレスモデル(※3)の車です。シンガポール政府が2021年に環境行動計画として発表した「シンガポール グリーンプラン 2030」では2025年以降は全てのディーゼル車(タクシーを含む)、2030年以降は全てのガソリン車の新規登録の受付を終了し、随時自動車をカーボンレスモデルに切り替える計画が盛り込まれています。また充電スタンドは現在3,600台のところを60,000台導入することを目標に掲げています。
※2 乗用車と商業車の合計
※3 EV、ハイブリット、プラグインハイブリットを含む
6.最後に
世界的にも環境に配慮された自動車に注目が集まっており、今後更なる技術の進化が楽しみです。当社としても、環境に配慮した循環型経済社会の実現に貢献すべく、当社がお客様に提供するカーリース、カーローンの内、EVおよびハイブリッド車等を対象としたファイナンスを資金使途とした「グリーンローン」を2022年にシンガポールで実行いたしました。今後も引き続きシンガポールにおいて環境にやさしい車の導入をサポートして参ります。
また、弊社では環境にやさしいカーボンレスモデルの取り扱いもありますので、お気軽にお問合せください。
参考文献
https://www.mot.gov.sg/what-we-do/green-transport/electric-vehicles